カタログの見方がすっきり分かるパーテーション選定ガイド

オフィス内装の提案や発注でパーテーションカタログを開いたものの、どこから見ればよいか迷った経験はないでしょうか。製品タイプ、寸法、性能、価格、施工事例と情報量が多く、確認漏れがあると発注後のトラブルにつながります。この記事では、カタログの見方を5つのチェックポイントに整理し、順番と理由をあわせて解説します。

パーテーションカタログの見方の結論|5つのチェックポイントを押さえれば失敗しない

パーテーションカタログの見方の結論|5つのチェックポイントを押さえれば失敗しない

パーテーションカタログの見方で迷わないための結論を先にお伝えします。押さえるべきは「製品タイプ」「仕様・寸法」「性能」「価格」「施工事例」の5点で、この順序で確認すると比較検討の手戻りが減ります。まずは全体像をつかみ、その後に詳細を確認する流れが基本です。

「製品タイプ」「仕様・寸法」「性能」「価格」「施工事例」の順に確認する

カタログを開いたら、まず製品タイプで大まかな候補を絞り込みます。ローパーテーションかハイパーテーションか、あるいはガラスタイプかといった分類を先に決めることで、後続の比較対象が明確になります。

次に仕様・寸法を確認し、設置スペースに収まるかを検証します。続いて遮音性能や耐火性能などの数値をチェックし、法規や用途に適合するかを見極めます。最後に価格と施工事例を確認する流れが、無駄のない検討手順です。

この順番を守ると、価格だけを先に見て候補を絞ってしまい、後から性能不足に気づくといった失敗を防げます。

初心者はまず総合カタログで全体像を把握してから商品カタログへ進む

パーテーションのカタログには総合カタログと商品カタログの2種類があり、初めて扱う担当者は総合カタログから目を通すのがおすすめです。総合カタログには製品ラインナップ全体が掲載されており、どのような選択肢があるかを俯瞰できます。

全体像をつかんだうえで、気になる製品の商品カタログに進むと、型番ごとの詳細仕様や価格帯を効率よく確認できます。いきなり商品カタログを開くと情報量の多さに圧倒されがちなので、段階を踏むことが大切です。

特に複数メーカーを比較する場合は、この二段階の見方が時間short縮につながります。

パーテーションカタログをこの順番で見るべき理由

パーテーションカタログをこの順番で見るべき理由

先述の5つのチェックポイントには、それぞれこの順番で確認すべき明確な理由があります。順序を誤ると、比較検討のやり直しや発注後のトラブルにつながることが少なくありません。ここでは各項目を後回しにした場合に起こりやすい問題を具体的に見ていきます。

製品タイプを最初に絞り込まないと比較検討が非効率になる

製品タイプの絞り込みを後回しにすると、ローパーテーションとハイパーテーション、可動間仕切りなど性質の異なる製品を横並びで比較することになり、判断基準がぶれてしまいます。用途に合わない製品まで検討対象に含めてしまうと、担当者の負担も増えます。

例えば、個室化を目的とした案件でローパーテーションの資料まで集めてしまうと、比較作業そのものが無駄になります。先に「間仕切りの目的は視線遮断か、それとも音の遮断か」を整理し、製品タイプを絞ることで、以降の検討がスムーズになります。

カタログの見方としても、最初のページで製品分類を確認する習慣をつけることが効率化の第一歩です。

仕様・寸法を後回しにすると設置スペースとのミスマッチが起こる

デザインや価格に目を奪われて仕様・寸法の確認を後回しにすると、実際の設置スペースに収まらないという事態が起こりえます。特に天井高やダクト位置は現場ごとに異なるため、カタログ記載の標準寸法だけで判断するのは危険です。

幅・高さ・奥行きの数値に加えて、天井との取り合いや床の段差対応まで確認しておくと、現地調査後の設計変更を減らせます。仕様・寸法の確認は、製品タイプの次に行うべき重要な工程です。

寸法違いによる作り直しは工期にも影響するため、早い段階でのチェックが欠かせません。

性能表示を見落とすと遮音・耐火基準を満たせない場合がある

価格や見た目を優先して性能表示を見落とすと、遮音等級や耐火認定が案件の要求水準を満たさないことがあります。会議室や役員室など音漏れを避けたい空間では、Dr値の確認が欠かせません。

また、防火区画に設置する場合は耐火・防火認定の有無が法規上の必須条件になります。この確認を怠ると、竣工検査で指摘を受け、再工事が必要になるケースもあります。

性能項目はカタログの中でも見落とされやすい部分なので、意識的に確認する習慣をつけましょう。

価格だけで判断すると納期や施工条件で追加費用が発生しやすい

カタログに記載された参考価格だけを見て発注を決めると、後から施工費やオプション費用が加算され、想定より総額が膨らむことがあります。本体価格のみの表記か、施工費込みの表記かを確認しないまま比較すると、正確な予算組みができません。

さらに特注サイズや塗装仕上げを選ぶ場合、標準品との価格差が大きくなることも珍しくありません。価格は最終判断の材料の一つに過ぎず、性能や施工条件を確認した後に検討するのが安全です。

価格・納期編で詳しく解説しますが、この段階では「価格は最後に見る」という意識を持っておくとよいでしょう。

施工事例を確認しないと完成イメージにギャップが生まれる

図面や数値だけで発注を進めると、実際に設置した際の雰囲気が想定と異なるというギャップが生じることがあります。同じ製品でも、色や設置空間の広さによって印象は大きく変わります。

施工事例の写真を確認することで、オフィス全体のデザインとの調和や、実際の圧迫感の有無をイメージしやすくなります。特に発注担当者だけでなく、社内の意思決定者に説明する際にも事例写真は説得力を持ちます。

5つのチェックポイントの最後に施工事例を置くのは、他の項目で絞り込んだ候補を最終確認する意味合いがあるためです。

パーテーションカタログの種類と使い分け方

パーテーションカタログの種類と使い分け方

パーテーションカタログには目的の異なる複数の種類があり、それぞれ得られる情報が異なります。総合カタログ、商品カタログ、シリーズ別カタログ、サンプルカタログという4種類の特徴を理解し、必要な場面で使い分けることが正確な検討につながります。

総合カタログで製品ラインナップの全体像を把握する

総合カタログには、メーカーが扱う製品タイプの一覧や大まかな価格帯、シリーズ構成がまとめて掲載されています。個別の型番情報よりも、まず「どのような選択肢があるか」を確認する目的で使うカタログです。

新規案件で製品選定の方向性がまだ固まっていない段階では、総合カタログを一通り眺めることで検討の軸を作れます。営業担当者との打ち合わせ前に目を通しておくと、要望を具体的に伝えやすくなります。

情報量は多くありませんが、全体を俯瞰する用途に適したカタログといえます。

商品カタログで型番ごとの詳細仕様を確認する

商品カタログは特定の製品シリーズや型番に絞った詳細資料で、寸法、性能数値、価格、オプションなどが細かく記載されています。総合カタログで方向性を決めた後、実際の発注検討に入る段階で活用します。

型番ごとの仕様比較表が掲載されていることも多く、複数候補を横並びで検討する際に便利です。専門的な数値が多いため、業界経験の浅い担当者は用語の意味を確認しながら読み進めるとよいでしょう。

発注書や見積依頼の根拠資料としても、商品カタログの情報が使われます。

シリーズ別カタログで同一デザインの組み合わせパターンを知る

シリーズ別カタログは、同じデザインコンセプトのパーテーションでどのようなバリエーションが組み合わせられるかを示す資料です。ローパーテーションとハイパーテーション、ガラスパネルを同一シリーズ内で組み合わせたい場合に参照します。

色や素材の統一感を保ちながら空間を作りたいオフィス案件では、シリーズ内での組み合わせパターンを事前に把握しておくことが設計の質を左右します。単品ごとの仕様だけでなく、組み合わせた際の見た目の一貫性を確認できる点が特徴です。

デザイン重視の案件では、このカタログの読み込みが欠かせません。

サンプルカタログで色・素材の質感を確認する

サンプルカタログ、あるいは色見本帳は、実際の色味や素材の質感を確認するための資料です。紙面やウェブ上の写真だけでは、光の当たり方や質感の微妙な違いが伝わりにくいため、可能であれば実物サンプルの取り寄せをおすすめします。

特にファブリックパネルや木目調の仕上げ材は、画面上と実物とで印象が異なることがあります。内装全体の色合わせを行う際には、サンプルカタログを他のカタログと併用することで、完成後のイメージ違いを防げます。

最終決定前の確認資料として位置づけるとよいでしょう。

パーテーションカタログの見方【製品タイプ編】

パーテーションカタログの見方【製品タイプ編】

製品タイプ編では、ローパーテーション、ハイパーテーション、ガラスパーテーション、可動間仕切りという主要な4分類について、それぞれの特徴と選定時の着眼点を確認します。用途に応じた使い分けを理解しておくと、カタログ内での比較がしやすくなります。

ローパーテーションの高さバリエーションと用途

ローパーテーションは腰高から目線程度の高さで区切る間仕切りで、視線を軽く遮りつつ開放感を保ちたい執務スペースに適しています。高さは900mmから1500mm程度までのバリエーションがカタログに掲載されていることが一般的です。

低めのタイプは座席同士の緩やかな区切りに、高めのタイプは立ったときの視線も遮る用途に向いています。カタログでは高さごとの用途例が写真とともに紹介されていることが多いため、実際の座席レイアウトと照らし合わせて確認するとよいでしょう。

完全な個室化を求める場合は、次に紹介するハイパーテーションとの比較検討が必要です。

ハイパーテーションの遮音性能と設置条件

ハイパーテーションは床から天井まで、あるいはそれに近い高さまで立ち上げる間仕切りで、会議室や個室の区画に用いられます。ローパーテーションと異なり遮音性能が重視されるため、カタログには遮音等級の数値が併記されていることが一般的です。

設置にあたっては天井裏の梁やダクトとの干渉、床の耐荷重なども確認事項に含まれます。既存天井との取り合い部分に隙間ができると遮音性能が発揮されないため、納まり図面での確認も欠かせません。

性能項目編で詳しく解説する遮音等級と合わせて確認すると、より正確な選定ができます。

ガラスパーテーションの開放感とプライバシーのバランス

ガラスパーテーションは視覚的な開放感を保ちながら空間を区切れる点が特徴で、会議室や応接スペースに採用されることが多い製品です。透明ガラスだけでなく、すりガラスやフィルム加工でプライバシーを調整できるタイプもカタログに掲載されています。

開放感を優先しすぎると視線が気になるという声も出やすいため、用途に応じてフィルムの種類や設置範囲を選ぶことが大切です。カタログではガラスの厚みや強化ガラスの使用有無も確認しておくと、安全性の面でも安心できます。

価格帯は他のパーテーションよりやや高めに設定されていることが多い点も、比較検討時に押さえておきたいポイントです。

可動間仕切りとの違いと選び分け方

可動間仕切りは、レール上をスライドさせて空間の広さを可変にできる間仕切りで、固定式のパーテーションとは異なる用途で使われます。会議室を用途に応じて広げたり分割したりしたい場合に適しています。

固定パーテーションが「一度設置したら基本的に動かさない」ことを前提とするのに対し、可動間仕切りは日常的な開閉操作を想定して設計されています。そのため、カタログでは開閉の耐久回数や操作方法の記載も確認しておくと安心です。

レイアウト変更の頻度が高いオフィスでは、可動間仕切りの導入も選択肢に入れて比較検討するとよいでしょう。

パーテーションカタログの見方【仕様・寸法編】

パーテーションカタログの見方【仕様・寸法編】

仕様・寸法編では、カタログ内の数値表記の読み方や、パネル構造による強度差、建具対応、配線対応といった実務上重要な確認項目を扱います。数値の意味を正しく理解しておくことで、現場との寸法のずれを防げます。

「W(幅)」「H(高さ)」「D(奥行き)」の表記の読み方

パーテーションカタログの寸法表記では、Wが幅、Hが高さ、Dが奥行きを示すのが一般的です。数値の単位はミリメートルで統一されていることが多いですが、メーカーによっては尺貫法の名残で特殊な寸法が使われる場合もあります。

連結タイプの製品では、1枚あたりの寸法と連結後の全体寸法が別々に記載されていることがあるため、どちらの数値を見ているか混同しないよう注意が必要です。特に幅方向は複数枚を組み合わせて設置する場合が多く、合計寸法の計算を誤ると現場での納まりに支障が出ます。

寸法表記の基本を理解しておくことは、カタログの見方の中でも基礎的かつ重要な部分です。

パネル厚みとフレーム素材の違いによる強度差

パネルの厚みやフレームに使われる素材は、パーテーションの強度や耐久性に直接影響します。スチールフレームはアルミフレームに比べて重量がありますが、その分強度が高く、長期間の使用にも耐えやすいとされています。

パネル自体も、石膏ボード芯材のものとハニカム構造のものでは重量と遮音性に差が出ます。カタログには厚みの数値だけでなく芯材の種類が記載されていることが多いため、単純な数値比較だけでなく素材構成まで確認することが大切です。

強度差は将来的なレイアウト変更時の耐久性にも関わるため、長く使う前提の案件では特に注意して見るべき項目です。

建具(ドア・窓)の対応可否と寸法制限

パーテーションに建具を組み込む場合、対応可能なドアの種類や窓の寸法に制限があることをカタログで確認しておく必要があります。開き戸か引き戸か、あるいは自動ドアへの対応可否によって設置スペースの取り方が変わります。

また、ガラス窓を組み込む場合はパネル全体の強度への影響も考慮しなければなりません。カタログに記載された建具の標準寸法から外れる特注対応が必要な場合、納期や価格への影響も併せて確認しておくと安心です。

建具の有無は完成後の使い勝手にも直結するため、早い段階で仕様を固めておくことをおすすめします。

配線・配管対応の有無と施工可能範囲

オフィス内のパーテーションでは、照明や電源、ネットワーク配線をどのように通すかも重要な検討事項です。パネル内部に配線スペースを設けたタイプや、パネル下部に配線用の隙間を確保できるタイプなど、製品によって対応範囲が異なります。

カタログには配線対応の有無だけでなく、対応可能な配線本数や太さの制限が記載されていることもあります。既存の配線計画との整合性を事前に確認しないと、施工段階で配線が通せないという事態になりかねません。

配線・配管対応は目立たない項目ですが、実務上のトラブルを避けるために欠かせない確認ポイントです。

パーテーションカタログの見方【性能項目編】

パーテーションカタログの見方【性能項目編】

性能項目編では、遮音等級、耐火・防火認定、断熱・気密性能という、数値や記号で表記されるためやや分かりにくい項目を扱います。これらは建築基準や用途要件と直結するため、正しく読み解く力が求められます。

遮音等級(Dr値)の見方と適正な選定基準

遮音等級はDr値という指標で表され、数値が大きいほど遮音性能が高いことを示します。一般的な会議室ではDr-35からDr-40程度、より高い機密性が求められる役員室や医療施設ではDr-45以上が目安とされることが多いようです。

カタログにはパーテーション単体でのDr値が記載されていますが、実際の遮音性能は隙間の処理や天井裏の納まりによっても左右されます。数値だけを鵜呑みにせず、施工条件とあわせて確認することが大切です。

用途に対して過剰な遮音性能を選ぶとコストが上がるため、必要な等級を見極めることも選定のポイントです。

耐火・防火認定の表示と対応する建築基準

パーテーションを防火区画や特定防火設備が求められる場所に設置する場合、耐火認定や防火認定の表示を確認する必要があります。建築基準法上の要求性能を満たさない製品を選んでしまうと、竣工検査で是正指摘を受ける可能性があります。

カタログには認定番号や適用範囲が記載されていることが多く、設計図書との整合性を確認する材料になります。判断に迷う場合は、メーカーや施工業者に直接問い合わせて確認するのが確実です。

参考として、国土交通省の建築基準法における防火関連情報も、認定制度の全体像を把握する際の参考になります。

断熱性能・気密性能の数値の読み解き方

断熱性能や気密性能は、空調効率や執務環境の快適さに関わる項目です。カタログにはU値やC値といった専門的な数値が記載されることがありますが、数値が小さいほど断熱性・気密性が高いと理解しておくとよいでしょう。

ガラスパーテーションのように面積の大きい透明部材を使う場合、断熱性能が低いと冷暖房効率に影響が出ることがあります。空調負荷を抑えたいオフィスでは、この数値も比較検討の材料に加えるとよいでしょう。

性能項目は数値の意味を理解して初めて比較の意味を持つため、用語の定義を押さえておくことが重要です。

パーテーションカタログの見方【価格・納期編】

パーテーションカタログの見方【価格・納期編】

価格・納期編では、参考価格の内訳、オプション費用の記載箇所、標準納期と特注納期の違いという、予算や工程管理に直結する項目を扱います。数値の見た目だけで判断せず、内訳まで確認する姿勢が求められます。

参考価格が「本体価格のみ」か「施工費込み」かを確認する

カタログに記載された参考価格は、本体価格のみを示している場合と、施工費を含んだ価格を示している場合があり、この違いを見落とすと予算計画に誤差が生じます。特に複数メーカーを比較する際は、同じ条件で価格を並べているか確認することが欠かせません。

本体価格のみの記載であれば、別途搬入費や施工費、既存設備の解体費用などが加算される可能性があります。見積もり依頼の段階で、参考価格の範囲を明確にしておくとやり取りがスムーズです。

価格表記の前提条件は、カタログの注釈欄に小さく記載されていることが多いため、見落とさないよう注意しましょう。

オプション費用(塗装・特注サイズ等)の記載箇所

標準仕様から外れる塗装色の変更や特注サイズへの対応は、追加費用が発生することが一般的です。カタログの巻末や別紙にオプション価格表がまとめられていることが多く、本体価格のページだけを見ていると見落としがちです。

特注対応の範囲や価格の上乗せ率はメーカーによって差があるため、複数社を比較する際にはオプション費用も含めた総額で検討することをおすすめします。デザイン性を重視した案件ほど、このオプション費用が総額に与える影響は大きくなります。

見積もり依頼時には、標準仕様と特注仕様それぞれの価格を分けて提示してもらうと比較がしやすくなります。

標準納期と特注品納期の違いをチェックする

標準品と特注品では納期に大きな差が出ることがあり、工期に余裕のないプロジェクトでは特に注意が必要です。標準品であれば数週間程度で納品できる場合でも、特注サイズや特殊カラーを選ぶと1か月以上待つケースもあります。

カタログには標準納期の目安が記載されていることが多いですが、繁忙期には記載通りの納期を確保できない場合もあるため、発注前にメーカーへ直接納期を確認することをおすすめします。工期から逆算して発注のタイミングを決めることが、スケジュール管理の基本です。

納期の遅れは全体の工程にも影響するため、価格と同じくらい重視すべき確認項目といえます。

パーテーションカタログの見方【施工事例・イメージ編】

パーテーションカタログの見方【施工事例・イメージ編】

施工事例・イメージ編では、写真や図面から実際の設置イメージを読み取るための着眼点を扱います。数値上の検討が終わった後、最終的な完成イメージを固める段階で活用したい情報です。

使用空間のイメージ写真から設置後の雰囲気を確認する

カタログに掲載された施工事例の写真は、実際にパーテーションを設置した際の空間の雰囲気を伝える貴重な資料です。図面や数値だけでは分かりにくい圧迫感の有無や、光の入り方による印象の違いを確認できます。

特に同じ製品でも、設置する空間の広さや天井高によって見え方が変わるため、自社オフィスと近い規模の事例写真を探して参考にするとよいでしょう。写真がない場合は、施工業者に類似事例の紹介を依頼するのも一つの方法です。

完成イメージの共有は、社内の意思決定をスムーズに進めるうえでも役立ちます。

カラーバリエーション一覧でオフィスの内装との相性を見る

カラーバリエーション一覧は、既存のオフィス内装との調和を検討する際に欠かせない資料です。床材や壁紙の色味とパーテーションの色が合わないと、空間全体の印象がちぐはぐになってしまうことがあります。

カタログ上の色見本は照明環境によって見え方が変わるため、可能であれば実際のオフィス照明に近い環境でサンプルを確認することをおすすめします。ブランドカラーを内装に反映させたい企業では、カラーバリエーションの豊富さも選定基準の一つになります。

最終的な色決定の前には、サンプルカタログと合わせて確認すると精度が高まります。

納まり図面で天井・床との取り合いを確認する

納まり図面は、パーテーションと既存の天井や床がどのように接続されるかを示す技術資料です。特にハイパーテーションを設置する場合、天井裏の隙間処理が遮音性能や見た目の仕上がりに影響するため、図面での確認が欠かせません。

カタログに標準的な納まり図が掲載されている場合でも、実際の現場では梁の位置やダクトの取り回しによって調整が必要になることがあります。図面上の想定と現地の状況にずれがないか、施工前に現地調査と照らし合わせて確認することが大切です。

納まりの確認を怠ると、施工後に隙間からの音漏れや見た目の不揃いが発生する原因になります。

メーカーの特記事項で施工条件の制限を見落とさない

カタログの巻末や各ページの下部には、施工条件に関する特記事項が小さな文字で記載されていることがあります。設置可能な床材の種類や、天井高の上限・下限といった制限がここに含まれる場合があります。

こうした特記事項を見落とすと、発注後に「実は自社のオフィス条件では設置できない」という事態になりかねません。特に築年数の古いビルや天井懐が浅い物件では、制限事項を事前に確認しておくことが重要です。

カタログの見方として、本文の数値だけでなく注釈部分まで目を通す習慣をつけておくと、思わぬトラブルを未然に防げます。

まとめ

まとめ

パーテーションカタログの見方は、製品タイプ、仕様・寸法、性能、価格、施工事例の順に確認することが基本です。総合カタログで全体像をつかみ、商品カタログで詳細を確認するという段階を踏むことで、比較検討の手戻りを減らせます。

価格や見た目だけで判断せず、遮音等級や耐火認定といった性能項目、納まり図面や特記事項まで目を通すことが、発注後のトラブルを防ぐ近道です。日々の業務の中でカタログを読み込む機会は多いと思いますが、今回整理した順番と着眼点を、次回の検討時にぜひ役立ててみてください。

カタログの見方についてよくある質問

カタログの見方についてよくある質問

  • カタログの見方が分からず、まず何から確認すればよいですか。
    • 最初に製品タイプを絞り込むことをおすすめします。ローパーテーションかハイパーテーションかといった大分類を決めてから、仕様・寸法、性能、価格、施工事例の順で確認すると比較検討がスムーズです。
  • 総合カタログと商品カタログはどちらを先に見るべきですか。
    • 初めて扱う担当者は総合カタログで全体像を把握してから、気になる製品の商品カタログで詳細仕様を確認する流れがおすすめです。
  • 遮音等級はどの数値を目安にすればよいですか。
    • 一般的な会議室ではDr-35からDr-40程度が目安とされ、より高い機密性が必要な役員室などではDr-45以上が検討されることが多いようです。用途に応じて必要な等級をメーカーに確認するとよいでしょう。
  • カタログの参考価格には施工費が含まれていますか。
    • メーカーや製品によって異なります。本体価格のみの表記か施工費込みの表記かはカタログの注釈欄に記載されていることが多いため、必ず確認しましょう。
  • 特注サイズを選ぶと納期はどのくらい変わりますか。
    • 標準品に比べて特注品は納期が長くなる傾向があります。具体的な日数はメーカーや仕様によって異なるため、発注前に直接確認することをおすすめします。